初めてシリーズ
初めて①-日本の自動車メーカーに納入(2000年)
バーチャルメカニクス代表の永瀬です。創業後の「初めてシリーズ」を何回かにわたって掲載します。
これはまさに一(いち)会社員で一(いち)エンジニアだった私が、独立して会社を立ち上げてからの「初めて」のシリーズです。
創業当時、CarSimは一部のサプライヤー(部品メーカー)で使用され始めていましたが、OEM(自動車メーカー)では車両運動解析には機構解析モデルや内製モデルが使われており、CarSimはまだ使われていませんでした。
そんな中で、とある自動車メーカーの設計部署にCarSimを紹介させていただく機会を得ました。私は開発元のエンジニアに応援を要請して2人で訪問し、CarSimの説明とデモンストレーションを行いました。その時、1人の課長さんにCarSimのコンセプトと使いやすさをたいへん気に入っていただいたのです。 そして半年間トライアル評価をしていただいたのち、内製モデルの置き換え用として初めて採用いただきました。ご採用いただいたのちは、ご担当の方から毎日のようにご質問やご意見をいただき、開発元のエンジニアといっしょになって改善に努めました。これがきっかけとなり、その後は他の自動車メーカーにも次々に採用が広がっていきました。
CarSimが世に認められはじめた手ごたえを感じました。ほんとうに起業してよかったと思いました。